「シフト勤務だと、宅建の勉強時間なんて取れないんじゃないか?」
勉強を始める前、私自身がそう思っていました。私は都内の鉄道会社で駅員をしています。勤務は24時間拘束の泊まりが基本で、世間でよく見る「平日夜に2時間勉強」というモデルケースは、まったく当てはまりません。
それでも、2025年1月に勉強を始めて、その年の宅建試験に独学で一発合格できました。
この記事では、シフト勤務の駅員である私が、実際にどんな1日を過ごして勉強時間を作っていたのかを、勤務パターン別に全部書きます。同じように不規則な勤務で働きながら宅建を目指す方の、スケジュールづくりの参考になればうれしいです。
- 24時間拘束の泊まり勤務でも勉強時間を作れた、勤務パターン別の1日の使い方
- 挫折しない目標の立て方(時間ではなく「量」で決める)
- 一番きつい「最初の数ヶ月」の乗り越え方
エキカラ「エキカラです。都内で駅員をしながら、2025年に宅建へ独学一発合格しました」
駅員のシフトは「泊まり勤務」が基本
まず前提として、私の勤務サイクルを説明させてください。
私の勤務は、泊まり→明け→泊まり→明け→日勤→休み→休み、という7日間がひとつのサイクルでした。
泊まり → 明け → 泊まり → 明け → 日勤 → 休み → 休み/泊まりは朝8時〜翌朝8時の24時間拘束(仮眠約4時間)
泊まり勤務は朝8時に出勤して、翌朝8時まで。拘束時間はまるまる24時間です。もちろんずっと働き通しではなく、深夜に仮眠時間があります。ただし、その仮眠は約4時間。終電後も業務はありますし、始発前には起きて準備が始まります。
つまり、平日の夜にまとまった2時間、という一般的な勉強スケジュールは組めません。
ただ、実際に勉強を始めてみて気づいたことがあります。泊まり勤務の休憩や隙間時間、そして明けの日の時間。ここをどう使うかで、シフト勤務は「勉強できない働き方」から「意外と時間を作れる働き方」に変わるのです。
【泊まりの日】「今日はこの項目だけ」と決めて読み込む
泊まり勤務の日は、まとまった時間は取れません。だから欲張らないことにしました。
テキストは項目ごとに分かれています。出勤前に「今日はこの項目をやる」と1つ決めておき、休憩や隙間時間にそこだけを読み込む。範囲を絞っているので、細切れの時間でも「終わった」という実感が残ります。
読み込みが終わって時間が余ったら、YouTubeの宅建講義チャンネル「宅建吉野塾」で同じ範囲の解説を見て、理解を深める。文字で読んだ内容を耳と目でもう一度なぞると、記憶の定着がまるで違いました。
【明けの日】寝ずにそのままカフェへ直行
明けの日は、家に帰りません。帰ったら最後、確実に寝てしまうからです。
朝8時に勤務を終えたら、そのままカフェへ。ここでも「今日はここまでやる」という指標を先に決めます。その範囲がひと段落したら、練習問題を解いて、本当に覚えているかをアウトプットで確認する。泊まりでインプット、明けでアウトプット、という流れが自然にできていきました。
日によっては、昼ご飯を挟んで夜までずっとやっている日もあったと思います。
勉強はパートナーが仕事を終える夜8時ごろまで。そのまま夜に普通に寝れば、生活リズムも一気に戻せます。もちろん、どうしても眠い日は無理をせず、昼ごろまで仮眠してから夕方〜夜に勉強する日もありました。「寝ない」ことが目的ではなく、「帰宅して1日を潰さない」ことが目的です。
【休みの日】パートナーとの時間が最優先
休みの日は、パートナーと休みが重なっていればそちらを優先しました。そもそも宅建を目指したきっかけが、パートナーとの将来の話です。勉強のために二人の時間を削っては本末転倒だと思っていました。
休みが合わない日は、カフェやスパに行って勉強。やり方は明けの日と同じで、「ここまでやる」と決めた範囲を進めて、練習問題でアウトプットする流れです。
目標は時間ではなく「量」で決める
目標は「今日は3時間」ではなく「今日はこの項目まで」。時間で決めると挫折感が積もり、量で決めると達成感が積もる。
気づいた方もいるかもしれませんが、私は「今日は3時間勉強する」という決め方を一度もしていません。決めていたのは常に「今日はここまでやる」という量です。
シフト勤務は日によって使える時間がバラバラです。時間で目標を立てると、できなかった日に挫折感だけが積み重なります。量で決めれば、早く終われば休めばいいし、時間がかかるならかかるだけやればいい。この考え方が、最後まで続けられた一番の理由だったと思います。
一番きつかったのは、最初の数ヶ月だった
正直に書くと、勉強期間で一番つらかったのは試験直前ではありません。始めてから最初の数ヶ月です。
理由ははっきりしています。まだ勉強が「癖」になっていなかったからです。習慣になってしまえば、泊まり明けにカフェへ向かうのも当たり前になります。でもそうなる前は、毎回気合いを入れないと机に向かえない。24時間勤務の明けならなおさらです。
しかも、法律の勉強は初めてでした。権利関係のテキストを開いても、一つ理解するのに時間がかかる。やっと数ページ進んで、ふとテキスト全体の厚みを見返したとき、「まだこんなにあるのか」と心が折れそうになりました。
そんなとき、私を支えてくれたのはUVERworldの音楽でした。
好きな曲に、人生をもう一度やり直せるなら、こんな険しい道はきっと選ばない――それでも一度しかないこの人生だから挑むんだ、という趣旨のメッセージがあります。泊まり明けの重い体でカフェに向かう道で、その曲を聴くたびに思いました。楽な道を選んで、あとで後悔だけはしたくない、と。
駅員のまま働き続ける人生も、きっと悪くなかったと思います。でも、パートナーとの将来を考えて一度決めたことです。たった1回しかない人生で後悔はしたくない。その気持ちだけで、習慣になるまでの数ヶ月を乗り切りました。
まとめ:シフト勤務は、工夫次第で「勉強できる働き方」になる
- 泊まりの日は「今日はこの項目だけ」と絞ってインプット
- 明けの日は帰宅せずカフェへ直行し、練習問題でアウトプット
- 休みの日はパートナーとの時間を最優先(勉強の目的を見失わない)
- 目標は時間ではなく「量」で決める
- 一番きついのは最初の数ヶ月。習慣になるまでを乗り切れば景色が変わる
エキカラ時間じゃなくて量で決める。シフト勤務の方は、まずここから試してみてください!」
シフト勤務は、たしかに一般的な勉強スケジュールが使えない働き方です。でも、隙間時間と明けの時間をどう設計するかで、むしろ「意外と時間を作れる働き方」に変わります。
【そもそもなぜ駅員の私が宅建を取ろうと思ったのかは、こちらの記事へ👇】

次回は、私が実際に使ったテキストとYouTubeチャンネルなど、教材選びについて書く予定です。
