エキカラこんにちは、エキカラです。都内で駅員をしながら、2025年の宅建試験に独学で一発合格しました。
前回の記事で、試験当日に「宅建業法の個数問題で時間を溶かした」話を書きました。今回はその宅建業法そのものの話です。
配点は50問中20問と、全科目でいちばん大きい科目。この業法を、シフト勤務の私がどう勉強したのか。うまくいった方法だけでなく、失敗した方法や、いまでも残っている後悔まで、正直に書いていきます。
- 法律初学者が宅建業法に感じた正直な第一印象
- 失敗した暗記法と、最後まで続いた3つの暗記法
- 本番で待っていた「個数問題ラッシュ」のリアル
- 35条書面を後回しにした後悔と、これから勉強する人
宅建業法との出会い——「難しい」より「知らない言葉が多い」
宅建業法に手をつけたのは、民法(権利関係)を一通り終えたあとでした。
勉強を始める前、独学の進め方をネットで調べていたら「まず民法から攻めるのがいい」という記事を見つけて、素直にそれを参考にした形です。法律の勉強がまったく初めてだった私には、順番を自分で判断する材料がなかったので、ネットで調べたやり方に乗っかることにしました。
そうして迎えた宅建業法。最初のページを開いたときの正直な感想は、「初めて見る単語が多いな」でした。ただ、そこまでの苦手意識はありませんでした。民法の抽象的な考え方に頭を悩ませたあとだったので、宅建業法は「難しい」というより「知らない言葉が多い」だけ。なんとなくマシに感じられたのです。
一方で、勉強を進めるうちに気づいたことがあります。宅建業法は、理解というより暗記がメインの科目だということです。35条書面と37条書面にはそれぞれ何を記載するのか。免許の有効期間は何年か。考えて導き出すものではなく、覚えているかどうかで決まる問題が大半でした。
だから私の場合、宅建業法の勉強は「内容と格闘する」というより、「どう暗記するかを試行錯誤する」時間のほうが長かったのです。
暗記の試行錯誤——失敗した方法と、続いた方法
暗記メインだと分かってから、私はいろいろな方法を試しました。最初に結論を言うと、劇的に効いた魔法のような方法はひとつもありませんでした。
うまくいった方法を、愚直に続けた。それだけです。ただ、その「うまくいった方法」にたどり着くまでには、失敗もありました。
うまくいかなかった方法:ノートにまとめる
最初に試したのは、王道のノートまとめでした。一見ちゃんと勉強している感じがするのですが、私には合いませんでした。書くことが目的になってしまい、書いて満足して終わる。手は動いているのに、頭が動いていない感覚があったのです。
続いた方法①:一問一答の周回
ノートをやめて軸にしたのが、一問一答の周回です。書く勉強と違って、1問ごとに「覚えているか・いないか」を突きつけられるので、頭が動かざるを得ません。
続いた方法②:語呂合わせと覚え歌
細かい暗記には語呂合わせを使いました。特に効いたのが、棚田行政書士さんの覚え歌です。媒介契約の記載事項、35条書面、37条書面——「何を記載するか」を丸暗記しなければいけない分野は、歌の力を借りました。
続いた方法③:スマホのメモと「頭の中の抜き打ちテスト」
覚えにくい項目はスマホのメモに残して、定期的に見返しました。そしてこれが一番効いたかもしれないのですが、細切れ時間に内容を絞って頭に入れておき、ふとした瞬間に「あの内容、覚えてるかな」と頭の中で自分に抜き打ちテストをするのです。メモも教科書も開かず、記憶だけで再現してみる。思い出せなければ、次の細切れ時間にまた入れ直す。
免許の有効期間のような細かい数字たちも、特別な覚え方はしていません。繰り返し見返して、一問一答や過去問の演習でつまずいて、また見返す。時間をかけて、少しずつ頭に染み込ませていきました。
【シフト勤務の中でどんな時間帯に勉強していたかは、こちらの記事に詳しく書いています👇】

個数問題の壁——本番で待っていたもの
宅建業法の勉強で、避けて通れなかったのが「個数問題」です。「正しいものはいくつあるか」という、あの形式です。
過去問や模試の段階から、個数問題が出てくるたびに「時間がかかるな」「嫌だな」という気持ちにはなっていました。ただ、本番で感じたプレッシャーは、それとは比べものになりませんでした。
個数問題の何が厄介なのか。私なりの答えは、「曖昧な知識を、必ず突いてくる」ことです。
宅建は勉強量が多い試験です。どれだけ勉強しても、「たぶんこうだったはず」という曖昧なところは必ず残ります。普通の四択問題なら、確実に分かる肢から消去法で絞り込めるので、曖昧な知識が1つあっても正解にたどり着けることがあります。でも個数問題は、全部の肢の正誤が分からないと答えが出ません。曖昧な肢が1つでもあれば、そこで手が止まる。自分の知識の、いちばん歯痒いところを正確に突かれるのです。
正直に言うと、過去問で一番点が取れていたのは民法で、業法は「それなりに取れる」というくらいの手応えでした。抜け落ちた知識があると、そこで失点を重ねてしまう。そんな科目だったからこそ、個数問題ラッシュは効きました。
そして令和7年度の本番。この年は個数問題が過去最多の11問。うち10問が宅建業法でした。配点最大の業法で、次々と個数問題に出くわす。「合っているのか?」という不安な状態に持っていかれて、考え込む時間がどんどん増えていきました。
【試験当日の詳しい流れは、こちらの記事に書いています👇】

振り返って——これから業法と向き合う人へ
試験を終えて振り返ると、業法の勉強で「間違っていなかった」と言えることがひとつあります。とにかく愚直に続けて、知識を確かなものにしていったことです。派手な方法は何もありませんでしたが、曖昧な知識を突いてくる個数問題と戦うには、結局これしかなかったと今でも思います。
初めて35条書面のページを見たとき、記載事項の多さに圧倒されて、「これは後からにしよう」と後回しにしました。その判断自体は悪くなかったと思うのですが、問題はそのあとです。後回しにしたことで苦手意識が強くなり、いざ向き合ったときに覚えが悪くなっていた気がするのです。少しずつでも触れておけば、あの苦手意識は防げたんじゃないか。今でもそう思います。
最終的に35条書面は、先ほど紹介した覚え歌の力を借りて回収しました。後回しにした分野ほど、自分に合った暗記の武器が必要になる。これも実感のひとつです。
合格したいという強い気持ちを持って、愚直に勉強を続けてください。続けていれば、気づいたときには知識がしっかり定着しています。特別な才能も、魔法の勉強法もいりません。大事なのは続けることです。
そしてもうひとつ。「まだ勉強しなくてもいいや」という気持ちは、本当に合格したいなら捨ててください。私は勉強に取れる時間の総量が、合否をかなり左右すると思っています。この記事を読んでいる今が、いちばん早いスタートのタイミングです。
まとめ
- 宅建業法は「理解」より「暗記」がメインの科目でした
- ノートまとめは合わず、一問一答の周回・語呂合わせと覚え歌・スマホメモと頭の中の抜き打ちテストの3つが残りました
- 個数問題は「曖昧な知識を必ず突いてくる」のが厄介。令和7年度は個数問題が過去最多の年でした
- 35条書面の後回しは後悔。量が多い分野ほど、少しずつでも早めに触れておくのがおすすめです
エキカラ魔法の勉強法はありませんでしたが、愚直に続ければ知識は必ず定着します。
この記事が、これから宅建業法と向き合うあなたの参考になればうれしいです。
